韓国のFA市場が堅調に推移している。韓国の製造業の2011年設備投資伸び率は昨年より下回るものの、依然増勢傾向が続いており、日本のFA駆動・制御機器各社は中国市場の次に重視せざるを得ない。こうした関心が高まるなかで、11月17日に東京ビッグサイトで韓国自動化市場に関する講演が行われる。
韓国自動化産業は今年約140億ドルに達する見込みである。ドイツZVEI(電気・電子工業連盟)の最近の資料によると、世界の自動化産業の生産規模は約3000億ドルで、韓国の生産シェアは3・3%を占め世界8位。
需要(市場)としては5%に達し、米国、中国、日本、ドイツに次いで大きな市場を形成している。
韓国経済人連合会の「600台企業投資実績及び計画」調査では、今年の投資額は114兆6532億ウォン、前年比9・7%の増加。製造業は71兆4654億ウォン、前年比4・4%増の見通し。世界経済が不透明さを増しているにもかかわらず、企業が国際競争力の強化に向けた先行投資に乗り出している。
韓国は半導体、ディスプレイなどの主力輸出品を生産するための素材や部品、製造設備を日本に依存しており、日本の駆動・制御機器各社にとり、見逃せない市場である。
もっとも、韓国市場に対し進出に戸惑う企業も存在する。確かな市場情報が入手できないのが一因とされている。
そのため、韓国最大のFAショー「AutomationWORLD」主催者であるCoex社は17日午後、東京でロードショーを開催し、韓国の自動化市場の情報を提供する。
韓国市場規模・特徴・主要大企業などの情報のほか、韓国市場進出のための具体的な方法を説明し、日本企業の韓国市場開拓を支援する。
なお、定員は50人。東京ビッグサイト802会議室で、時間は午後2時から4時まで。
参加申し込みは、本紙編集部(〓03―5232―2881)まで。