安川電機は、関東地区のロボット事業強化を目的に、さいたま市に「関東ロボットセンタ」の開設を進めてきたがこのほど完成、10月24日開所式を開いた。開所式には販売代理店、官公庁、金融関係、建設関係者など約100人が出席した。
冒頭、ロボットによる見事なテープカットが行われ、続いてあいさつに立った同社南善勝取締役ロボット事業部長は「ロボットの用途は自動化に加え、食品、医薬品、化粧品など自動化が難しかったところでも普及が進んでいる。ロボットセンタは、ロボットの活用方法が十分に発揮できているかを『来て・見て・触ってロボット体験』により、理解してもらうために開設した。また、関東地区のロボット関連機能をここに集約し、技術説明、テスト、教育などの機能を提供し、ロボットの新しい活躍の場を見つけ出してほしい」と述べた。
ロボットセンタの概要は、敷地面積2119平方メートルに、4階建て延べ床面積2518平方メートルの規模。1階のCSプラザには高速ピンキングロボットや溶接ロボットなど11台が稼働しており、サンプル持ち込みによるテストもできる。3階には操作教室としてロボットを扱うための研修室が設けられている。さらに、屋上には最大10kWの発電が可能なソーラーパネルも敷設されている。
同社ではSI(システムインテグレータ)とも連携しながら、ロボットのビフォアサービスの強化と、ニーズや将来構想などの情報収集にも活用していく。
なお、今後同様の施設を中部や関西地区でも開設を計画している。