今年が2回目となる同展は、乗客1人あたりのCO〓排出量が他の輸送手段に比べて格段に少ない鉄道に焦点を当てて、安全・安心・快適・環境・省エネの鉄道技術の普及・向上を目指すもの。
社数・小間数
とも大幅増
こうした時代背景もあり昨年は初めての開催であったが、予想を上回る出展となり、約1万4500人の来場があった。今年は前回の展示内容と評価からさらに出展が増え、225社・団体、430小間の規模となり、社数で13社、小間数で115小間と大幅に増加した。出展内容は、車両関係で車両技術(構造、材料、管理、力学、検査、保守)、旅客部構造(構造、材料、管理、力学、試験・検査・保守)、快適性・安全性の追求、ユニバーサルデザイン、バリアフリーなどが、また非車両関係では、駆動構造で軌道技術(構造、材料、管理、力学、検査・保守)、架線、トンネル、橋梁、高架橋、信号保全設備、電力供給技術、車両基地、車両工場、防災技術(地震、降雨、降雪、強風、斜面の危険、河川の氾濫など)、運行システムでは、車両制御技術、気象情報、輸送計画、安全と運転事故防止対策、電力供給計画(省エネルギー対策)、鉄道通信・無線、路線計画、騒音・振動対策が、さらに乗客利用部では構造物技術、駅の快適性(安全、ユニバーサルデザイン、バリアフリー、照明・LED)、防災対策、線路上空利用、旅客営業のための設備、駅中ビジネス、駅周辺開発計画、予約システムなどが展示される。
交通システムでは、超高速鉄道、都市高速鉄道、路面電車、モノレール、新交通システム、都市交通・急こう配鉄道、地下鉄、貨物などが披露される。
制御機器関連
の出展多い
鉄道車両関連の需要裾野は広く大きいことから、スイッチやコネクタ・端子台、開閉機器・装置、表示機器など制御機器関連の出展も多い。鉄道運行システムのネットワーク化に対応した、通信用コントローラや避雷対策機器なども展示される。
一方、併催事業として講演会や製品技術説明会も企画されている。
国際会議場での講演会では、9日に「インドの今後の鉄道計画について」が行われるのをはじめ、10日に「鉄道技術における標準化」、「鉄道総研の研究開発による実用化技術」、「技術発展と飛躍のための鉄道技術者結集」、11日に「目を覚ませ日本の鉄道」、「震災以降の鉄道の展望」、「路面軌道事業者の新技術への取り組み」などのテーマで、連日25の講演が予定されている。参加料は無料だが、いずれも参加希望者は事前登録が必要で、内容によってはすでに満員となっているものもある。
さらに、製品技術説明会も展示会場(7ホール)内の会議室で13社により行われる。