分岐点

16日からFA機器・システム最大の展示会SCFが開幕する。日米欧にアジアを加えた「ものづくり技術」の競演に、大学、高専が研究成果で華を添える。隣の会場では「計測展2011TOKYO」などが開催される。よほどスマートに見学しないと見落として後悔しそうである。

スマートといえば、「コミュニティ」「グリッド」「ファクトリーオートメーション」と冠にした言葉が流行っている。広辞苑には「身なりが整っている粋なさま、気の利いたさま、颯爽」とある。英語辞典では「頭の良い、賢い」と記されている。「粋な」を採りたいが、英語辞典に軍配があがりそうである。

先週のロボット展は、器用さと速さを競っていた。多種類混在する部品から選び、別のロボットに手渡しする。4本の指を持つ2本の手が異なる仕事をこなしている。部品を取り付け取り外す速さに目が回る。数十年前に、光洋電子工業の阿波踊りロボットを見学し関節の巧みな動きに感心したが、長足の進歩だ。

スマート達やロボット達は優れた駆動・制御機器、通信制御技術で成り立つ。これらハード・ソフトの進化が、新しい社会やものづくりを可能にする。SCFでは「賢い」「器用」「速い」の視点で見学を楽しみたい。

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