シマデンが電力モニター開発電力監視市場に進出

温湿度制御機器・システムメーカーのシマデン(東京都練馬区北町2―30―10、〓03―3931―9111、島村一郎社長)は、改正省エネ法に加え電力供給不足の懸念により、産業界の電力管理への取り組みが強化される中で、機器組込型と携帯型電力モニターを開発し電力監視市場に進出した。

「電力の見える化」要求で、電力監視・管理市場は急拡大している。その一つである電力モニターは、電力モニタリングの端末機器で受配電盤、制御システム、動力機器などに取り付けて電力を監視し、データをパソコンで分析、管理に使用されている。

工場のほか学校、公共施設、ビル、ストアなど幅広い需要が見込める。富士経済の調査では、産業分野で使用の単回路電力モニター市場規模は、2010年29億円、20年には約7倍の200億円に拡大するという。

長期成長市場と見て、同社は指示計、デジタル調節計、サイリスタ式電力調整器、操作器などの技術を融合させ、電力モニターを開発した。

積算電力、有効電力、無効電力、各相の電圧・電力・力率・周波数、さらに二酸化炭素排出量の8種類が検出でき、データをパソコンで収集可能。警報出力も備えている。

電力モニターを事業の柱に育てる方針で、工場、ビル、店舗などに拡販していく。

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