SCFは、1988年に第1回を開催してから、今年で2年ぶり16回目となる。
今回のテーマは『環境・安全・安心を創造』を掲げ、日本のものづくりを支える最新技術を披露する。今回は、3月に発生した東日本大震災による被災地への支援と、日本経済の活性化に向けた緊急テーマ「がんばろう
日本のものづくり」を緊急テーマとして追加した。
展示規模は138社・団体583小間で、リーマンショックが大きく影響した前回(09年)に比べ、社数で2社、小間数で110小間増加している。
多くの商談の機会を提供
SCFでは、世界規模での地球温暖化防止およびエネルギー需給ひっ迫に伴う「環境・省エネ」対策、生産現場におけるIT技術の浸透並びに制御の複雑化などによるマイクロプロセッサーやソフトウェアを用いた「機能安全」への取り組みなどを紹介し、わが国が得意とする「ものづくり」の現場での多様なニーズに応える最先端の制御技術を広く世界に発信する。同時に、幅広い分野からの来場者増を図ることで出展者、来場者、双方により多くの商談の機会提供を狙っている。また、科学技術を担う次代の若い人や海外からの来場者との交流も深める。
「計測展2011」と同時期開催
今回のSCFでは、初めて「計測展2011TOKYO」(主催=日本電気計測器工業会、東京ビッグサイト東4ホール)との同時期開催となった。そこで、計測展との連携を図るために、相互の来場動員PRや、相互入場をバーコード読み取りのみで行えるようにしている。
さらに、両展で企画しているセミナーやラウンドテーブルセッションで講演会講師が相互に交流することになっている。今回も企業展示に加え、システムコントロール関連の研究支援を目的に「大学・高専研究発表コーナー」も設け、研究発表のコンテストを行う。現在12校が参加を申し込んでいる。将来の電機業界を担う若い技術者層の充実・強化への励みになるようにするとともに、電機業界への認知度向上にもつなげることを狙っている。
来場者動員の一環として、スタンプラリーによる会場動線の確保や抽選会を新たに行うほか、東日本大震災の復興支援として来場者数に応じた義援金の寄付も計画している。
講演会・セミナーも併催
毎回好評を得ている最新FAソリューションに関連した技術講演会およびセミナーも、東京ビッグサイト会議棟7階で3日間開催する。
技術講演会は10テーマ、オープンセミナーは7テーマが予定されているが、いずれも最新の技術・話題のテーマがそろっている。聴講は無料(ただし、SCF入場者のみ)。
なお、同じ会期で東京ビッグサイト東ホールでは、「INCHEM
TOKYO2011」、「ものづくりNEXT↓2011」、「デジタルマーケティングNEXT2011」も開催予定で、SCF来場者は再登録で無料入場できる。