PLC(プログラマブル・コントローラー)は、高速処理化と小型化、高機能化傾向が著しく進み、パソコン感覚で使えるようにプログラマブル言語も多様化し、使用する世代、用途に応じ選択幅が広がっている。
最近発売のPLCは、基本命令処理が3・75〓秒と一段と高速になっており、100キロステップのプログラムを1ミリ秒で実行できる。しかも、プログラムや信号入出力のリフレッシュも、100マイクロ秒周期で行い、位置決め指令などの時間短縮が図れる。
MPUにASICでなく、汎用の半導体を採用することで、常に最新の技術・性能のコントローラが提供可能になることから、安定性・信頼性と、高速・高性能を両立させることが可能になる。各種入出力機器とシームレスにつなげるようになり、高性能なモーション制御などで特性を発揮できる。
一方、プログラミング言語はシーケンス用言語であるラダーのほかに、IEC61131―3に基づいたストラクチャードテキストなどを使ったパソコンが苦手な用途・現場でも使用が増えている。機械安全ニーズに応えて、セーフティPLCの発売も増えている。
さらに、オープンな通信ネットワークに対応して、用途や地域によって強みのネットワークに対応できるように、標準・オプションで対応が進んでいる。
PLCの使い方もスタンドアロンだけでなく、機器組み込みなど、多様化傾向を強めており、ソフトPLCも含め、用途ごとの使いやすさが向上しており、FA機器の中核としての存在をさらに高めそうだ。