制御機器の中でも中核をなすFA用センサは、堅調な動きを示すFA分野以外にも市場が拡大している。
FAセンサの中でシェアが高い光電センサは、LEDや半導体レーザを光源にした非接触センサ。長距離検出には透過型が最適で、回帰反射型は配線工数や設置工数が半減できるメリットがある。FA分野では、超小型ヘッドで取り付けスペースが小さく、微小物体も検出する光ファイバー式アンプ分離型の需要が多い。
半導体や液晶製造装置では、高精度でローコストなことから光電センサの使用が増加している。3品業界では、用途限定センサなどの需要が高まっている。
近接センサは耐環境性に優れ、工作機械やロボット向けなどを中心に需要が高く、光電センサとは異なった市場・用途を形成。検出距離300ミリ対応や使用温度120度の耐熱性タイプもある。
エリアセンサやマットスイッチ、ライトカーテンなどの安全対策用センサは、安全重視の観点から需要が拡大している。
さらに、回転角変位をデジタル量に変換するロータリーエンコーダや、自動車や外食産業にも採用が広がるレベルセンサ、さらに安全重視の観点からフットスイッチの需要も伸長している。測域センサは、長距離・高感度の検出が可能で知能ロボット向けの採用が進むほか、立体駐車場や、トンネル前の車両の高さ検知など様々な分野に採用が拡大している。
一方、MEMS技術を応用したセンサでは、フローセンサ、加速度センサ、非接触温度センサなどが登場し、アプリケーションが拡大している。