端子台、コネクタなどの配線接続機器は、制御機器を接続する重要部品として幅広い分野で使用されている。
端子台は、小型・薄型化を基本に配線作業の効率化や容易化、安全性の向上、接続信頼性の向上などが進んでいる。また、省配線ニーズに応えるため、コネクタ化や複合化など高付加価値化が進展している。
特に省配線化は、配線作業やメンテナンスの工数削減に繋がりニーズが高い。配線作業の容易化・効率化、省力化ではスタッド端子台の需要が高まっている。また、挟み込みなどの接続不良を未然に防止できる効果もある。
最近では安全確保と作業の効率化を同時に提案し、配線脱落防止機能を備えた端子台も工事現場などで採用が増えている。ハイブリッド端子台は、サージアブソーバー素子やリレー、スイッチ、断路器、ヒューズ、LEDなど電子部品を搭載し付加価値を高めている。
さらに、実配線の削減とスペース効率向上のため、リレーやサーキットプロテクタ、ヒューズ、スイッチを搭載し、1ユニット化を図った中継端子台や、中継端子台が不要な機能搭載型リレーターミナルなどもある。
コネクタは、産業用から民生用まで様々なタイプがあり、ネットワーク化の進展やデジタル機器の普及などを背景に用途開拓が進んでいる。スマートフォンやゲーム機などの普及でさらなる需要の拡大が予想される。
さらに、ケーブルを結束するケーブルアクセサリは、端子台やコネクタと比例するように用途拡大が進む一方、地球環境に配慮したリユース製品の開発も進んでいる。