PCベースのFA制御システムを提供している独・Beckhoff
Automation社の日本法人、ベッコフオートメーション(横浜市中区桜木町1―1―8、〓045―650―1612、川野俊充社長)は、マルチコアプロセッサのPCに対応した、汎用プログラミング言語を使用できるソフトウェア「TwinCAT3」と、大幅な省スペース化を実現した、小型のドライブテクノロジ「EL7201」を12月から発売する。
TwinCAT3は、産業用PCをリアルタイム・コントローラとして作動できるミドルウェアで、ユーザーはアプリケーションを書き換えなくても、マルチコア・アーキテクチャの高速PCの機能をフル活用できることから、これまでに開発してきたアプリケーション資産の有効活用が図れ、しかも、マイクロソフトのソフトウェア開発ツールであるMicrosoft
Visual
Studioに統合した汎用プログラミング言語C/C++に対応しているため、より柔軟なアプリケーション開発が可能。なお、日本版もリリース予定。
一方、EL7201はこれひとつで、直流50Vでサーボモータをコントロールできる。外形サイズは100ミリ×12ミリ×68ミリと、従来のドライブに比べ約70分の1に小型化した。同時にサーボモータの状態を確認し、フィードバックする検出装置レゾルバを内蔵した小型同期サーボモータ「AM31xxシリーズ」(定格出力〓50W、90W、130W)を発売する。
同社の製品は、オープンな通信規格として制御応答が超高速で、機器間の同期性に優れるEtherCATを標準採用しており、他社製品とも広範に連結できるメリットを有している。