韓国は世界5位のFA市場規模であり、アジアでは日本、中国に次いで3位である。また、オートメーション産業の生産高も世界シェア3・3%で、8位にランクされている。
この韓国では、加工設備の高度化・柔軟化、知能ロボットなどを用いた生産工程の自動化、設備工程間のネットワーク化によるIT統合運用システムが急速に普及しつつある。そのため、今年のFA市場は約140億ドルを超えると予測されている。
欧米FAメーカーは韓国市場に対する関心が高く、積極的な市場開拓をしている。日本メーカーも生産機械などでは高いシェアを持っており、FA機器、オープンネットワーク機器も搭載されて普及しているが、近年は直接販売が増えている。
韓国ソウル市Coexセンターを会場に毎年開催されている「AUTOMATION
WORLD」(主催〓Coex、韓国貿易協会)は、韓国を代表する自動化産業展として年々拡大している。
今年は3月8日から4日間、23カ国267社が出展して開かれ、49カ国1万7770人が来場した。海外からの出展は111社に達し、海外メーカー入り混じって販売競争が展開されている。
2012年は、350社1000小間の規模で4月3~6日の4日間開かれる。来場者は3万人を予想している。
また、第1回ジャパンパビリオン開設も企画(日本電子機器輸入協会、オートメレビュー社)されており、日本メーカーの拡販効果が期待できる。
工場自動化機器・装置、ビル自動化機器・装置、物流自動化機器・装置、マシンビジョン、さらにオープンネットワーク、機械安全、省エネ、新エネルギー関連を一堂に集めた展示会として、欧米日・アジアから多くの出展が見込まれる。