世界のFA関連メーカーが「中国を制する企業が世界を制する」と見ている。中国のFA市場規模は米国、日本に次いで第3位と推測されているが、中国は今年も2桁の伸長が見込まれており、今後5年間で日本を追い越すとの見方が強い。
市場の拡大に伴い、世界各国から進出が相次いでおり、欧米日に加え韓国、台湾勢との市場獲得競争が盛んだ。中国FAメーカーも育ってきている。中国市場の競合激化は、独メッセ・ミュンヘン・インターナショナル社が主催するエレクトロニクス総合展でも見受けられる。
この総合展は、上海新国際見本市会場で毎年3月に国際電子部品・製造機器専門見本市「electronica&Productronica
China」と、「SEMICON
China」「CPCA
Show」「LASER
world
of
Photonics
China」が同時開催されている。
「electronica&Productronica
China」は、今年3月の開催では19カ国380社が出展し、世界36カ国2万5518人(併設見本市合計10万6332人)の来場者に売り込みをかけた。
日本勢は「ジャパンパビリオン」で“MADE
IN
JAPAN"を統一テーマに黒田精工、国際電業、シマデン、新光電子が出展し、人気を集めた。カタログコーナーも設けられ、CC―Link協会、山武などが展示を行った。
出展者は一様に「個別に出展すると隅に位置して来場者を呼び込めない。ジャパンパビリオンは会場の中央にブースを構えているので、多くの来場者にアピールできた。商談も多い」とジャパンパビリオンの効能を語っていた。
同展は、来年3月20~22日に開催されるが、ジャパンパビリオンも設けられる。6回連続の開設で知名度も向上し、ジャパンパビリオンを目当てに来場する技術者が年々多くなっており、出展者の評価も高い。来年も会場の中央に設けられるだけに、「初参加はもちろんのこと、単独出展会社もパビリオン出展へ切り替えて、効果的にアピールして欲しい」(企画運営〓オートメレビュー社)という。