障がい者と共に生きる地域社会の実現へ 大阪で恒例の音楽会

因幡電機産業元常務の米田保彦氏が理事長を務めるNPO法人「だんでらいおん」が、大阪市平野区のクレオ大阪大ホールで、恒例の「だんでらいおん音楽会」を、10月29日開催した=写真。当日は関係者のほか、近隣住民も多数来場し、会場は大いに盛り上がった。

だんでらいおんは、05年に大阪市住吉区に設立された知的障がい者のための生活介護事業を中心とするNPO法人。共同生活介護施設「みんなの家」、生活介護事業「こんふぉーと」、同「ベーカリーコンフォート」を通じ、障がい者が安心して暮らせる施設・場所を提供している。さらに「絆・支えあう地域社会へ」をテーマに、障がい者とともに育み、ともに生きるインクルーシブ(包括的)な地域社会の実現を目指している。

今年はその一環として、10月8日に大阪城南女子短期大学の協力を得て、同大学で「ターミナルケアの意義と課題」、「障がいを持つ方々とのコミュニケーション」など3つの分科会からなる総合福祉セミナーも開催した。

音楽会は、様々なプロ・アマバンドが競演、最後は障がい者も舞台上に上がって参加し、音楽を通じて楽しいコミュニケーションの場となった。
だんでらいおんの久保哲哉施設長は「当法人は『親なき後も子が安心して暮らせる施設作り』を理念に掲げ目指している。こうした音楽会やセミナーを通じ、地域の人々や地域社会との交流を進めている。今後もこうした活動を活発に行い『絆・支えあう地域社会へ』を実現していきたい」としている。

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