安川電機は、マシンコントローラMP2000シリーズの上位機種として、モーション&ビジョン&ロボットとの融合を実現した統合マシンコントローラ「MP3200シリーズ」を開発、12月21日から発売する。価格はオープンで、2011年度500台の販売を計画している。
新製品は、同社の最大の強みであるグローバルNo.1の製品群である「サーボ」、「インバータ」、「ロボット」に加えて、新たに「ビジョンシステム」を融合させた次世代の統合マシンコントローラ。
CPUやバスの高速化により、演算およびアプリケーション処理速度を最速で125μsと業界最高性能のモーション制御を実現。しかも、オープンモーションネットワークMECHATROLINK―IIIを搭載し、サーボ、インバータと高速な同期通信が可能となり、装置の生産性と性能の飛躍的向上につながる。
また、従来モーションとは別に制御を行っていたビジョンシステムを融合できるモジュールもラインアップし、システムのトータルコストを大幅に抑えることができる。さらにアライメントなどの画像処理結果を遅れ時間ゼロでモーション制御と共有可能で、システム間の無駄時間を削減し、装置の性能を向上できるほか、統合エンジニアリングツールMPE720
Ver・7により、ビジョンの画面や制御などのシステム開発が非常に容易になる。
その他、同社のロボットコントローラFS100と内蔵Ethernetポートで簡単に接続できるので、ロボット導入による生産ラインの自動化などにも柔軟に対応、MP2000シリーズ用オプションベースユニットを装着することで、すべてのオプションモジュールの完全上位互換が可能などの特徴を有する。
同社のマシンコントローラMPシリーズは、機械・装置のモーション制御市場をいち早く開拓、マシンコントローラシェアでNo.1の地位を確立している。