レーザー加工/放電加工機海外で需要拡大 商社は現地販売策を強化

海外でのレーザー加工機、放電加工機の需要が拡大している。レーザー加工機は、工作機械分野や自動車分野を中心に、最近では建設機械分野でも伸長しており、特に中国での需要拡大が著しい。一方、放電加工機は金型用途以外に、人工骨や手術用縫合針、カテーテルなど医療機器分野での製造加工用として需要が増加しており、特にシンガポールなど海外での需要が拡大している。両加工機を取り扱う商社では、中国に加工機を展示販売する営業所を新設するなど、積極拡販に取り組んでいる。さらに今後の展開として、洪水の被害から復旧作業に入りつつあるタイでのメンテナンス需要に期待する声も高まっている。

レーザー加工機は、不可視レーザーで様々な素材を彫刻・切断・マーキング加工できる。レーザー光を切削や切断加工に利用することで、従来の刃物や切削器具を用いても不可能な機械加工を行うことができる。

非接触なので接触部分の摩耗・劣化がなく消耗部品の交換が不要。

特に、幅広い素材に特化した小型・中型レーザー加工機は、内部混合ガスを封じ切りしたレーザー発振器を採用しており、ランニングコストも低価格になってきた。

レーザー加工機は、工作機械分野や自動車分野を中心に大きな市場を形成しているが、最近では建設機械分野でも採用されるケースが多く、順調に市場を拡大している。

放電加工機(EDM)は、電極と被加工物との間に起こるアーク放電により、被加工物表面の一部を除去する機械加工方法。従来の機械加工技術では難しかった硬い金属にも応用され、例えば極めて硬い鋼鉄やチタン、炭化物などのエキゾチックメタルなどに複雑な輪郭を切り出すことが可能である。

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