JSIA制御盤ハードの合理化へ来年1次報告書

日本配電制御システム工業会(JSIA、盛田豊一会長)制御・情報システム部会(田原博副会長兼部会長)は、制御盤ハードウェア合理化に関する1次報告書を来年まとめる。最終報告書はユーザーヒヤリングを実施してニーズの把握、方向性を検証したうえで作成する。17日開催の技術セミナーで明らかにした。制御盤製作の合理化は経営基盤の強化につながることから、工業会の研究成果に大きな期待が寄せられている。
(関連記事12面)

制御盤ハードウェア合理化に関する研究はJSIA制御・情報システム部会が昨年から取り組んでいる新事業。第1ステップで1次報告書作成、第2ステップで最終報告書をまとめる。

第1ステップは、機器・部品・部材メーカーから国内外の製品、技術、規格など、盤メーカーから課題障害要因の明確化、不合理な規格、慣習、製品仕様などの情報を収集し、整理・検証、障害要因とその解決を図り1次報告書を来年中に作成する。

第1次ステップでは優先課題として、配線接続作業の合理化に関して取り組み、7月にネジレス(スプリング)端子台とネジ式端子台を用いた配線の工数測定検証実験を行った。その結果、内容を中間報告として技術セミナーで発表したが、工数低減の効果、ネジレス端子台使用のメリット・デメリット、課題などを明らかにし、端子台メーカーからの提案も採り込んでいる。

今後、電磁開閉器など配線接続点数の中位機器、PLCのI/Oユニットなど多点回路についてコネクタメーカーの情報収集、合理的な配線接続を研究し、コネクタの統一仕様を提案できるようにする。

第2ステップでは、機械メーカー、エンジニアリング会社、工事会社、大手エンドユーザーと意見交換し、規格の制定や改定提案も含めた盤ハードウェア合理化の最終報告書を作成する。

JSIAでは、ユーザーの理解を得る一方で、機器・部品・部材メーカーに仕様等を要請し、制御盤の省コスト技術を浸透させる。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG