ODVAが提唱しているオープンネットワーク「CompoNet」がIEC(国際電気標準会議)62026規格として承認された。また、「Ethernet/IP」と「DeviceNet」がSEMI規格として再承認された。
CompoNetは、数多くのセンサとアクチュエータを必要とするアプリケーションのために設計された。高速通信、コンフィグレーション・ツール、効率的な構造、簡単なセットアップ、高い可用性をすべて1つのネットワーク上で実現できるのが大きな特徴。
62026規格は、低電圧の開閉装置、制御装置、およびコントローラ間のインターフェースに適用される。
ODVAのCompoNet分科会議長を務めるオムロンのティアンビン・リー氏は「日本市場では高度なコンフィグレーション機能と診断機能を備えるCompoNetが幅広く適用されている。今回の規格承認で世界市場での普及はさらに拡大する」と語っている。
一方、SEMIは半導体製造装置ベンダが使用するすべての国際規格を規定している。
Ethernet/IPとDeviceNetは、半導体製造設備のインテリジェント機器間の通信を可能にするネットワークを規定するE54規格に指定されている。
なお、SEMI以外にも、IEEE802・3、IEEE802・11、ISO/IEC8802―3、IEC61158、IEC61784―1、IEC/PAS62413、ISO15745など多くの国際規格として認められている。
ODVAエグゼクティブ・ディレクターのキャサリン・ボス氏は「CompoNet、DeviceNet、およびEthernet/IPは、すべてCIP(Common
Industrial
Protocol)をベースに構築されており、機器から監視レベルのシステムまでシームレスな通信が可能で、追加費用や複雑なブリッジやプロキシも必要ない。製造業者が相互運用可能なマルチベンダ・システムを導入する際に、これらのネットワークがいかに有効であるかが実証された」とコメントしている。