安川電機は、太陽光発電用パワーコンディショナとして、中大規模産業用途向けに400V3相100kWの「Enewell―SOL」=写真=を販売開始した。価格は1500万円で、2012年度250台の販売を計画。
同社は昨年、「創エネルギー」分野の第一弾として、太陽光発電用パワーコンディショナ「PV1000」を開発、産業用として最も需要のある10kWクラスの販売を開始している。今回は工場の屋根などに設置する中容量から、ソーラー発電所用途など、1000kWを超える大容量メガソーラーの事例も増えつつあることから、こうした中大容量に対応する機種を開発した。
入力電圧範囲をDC250V~600Vと幅広い範囲で運転可能にするとともに、商用トランスによる絶縁方式にすることで、シリコン薄膜を含むあらゆるタイプの太陽電池の使用が可能になった。
また、設計寿命20年のロングライフと、内部モジュール化によるメンテナンスの容易化を図り、IP4X準拠の防塵性能により幅広い使用環境に対応できる。
同社は、新規事業の柱の一つである「環境エネルギー事業領域」の取組みの中で、風力や太陽光など自然エネルギーによる発電関連分野を「創エネルギー」分野と名付け、得意とするパワー変換技術をベースに自然エネルギーを効率よく活用する製品開発を進めている。