国際電業がフットSWを強化“防水性”に重点「設置環境重視」が開発コンセプト

フットスイッチトップメーカーの国際電業(名古屋市昭和区円上町27―14、〓052―871―6621、古川長武社長)は、「設置環境の重視」を開発コンセプトにフットスイッチシリーズを強化している。

医療機器や工作機械、産業機械などは、水や液体がかかる現場で使用されるケースが増えており、フットスイッチの採用選定に当たり耐環境性の向上が大きな条件になっている。

同社では、こうした使用上の要求に対応するため、設置環境を重視した製品の開発を展開している。とくに、用途が異なる工作機械、産業機械と医療機器のそれぞれの使用条件を満たしながら、共通項目の「防水性」に着目し防水仕様フットスイッチのシリーズ化を図った。

医療現場では、水や消毒液がかかり、万一、医療機器が誤動作すると人命にかかわる恐れがある。同社の医療機器向けフットスイッチは水深1メートルに1時間没し、内部機器に悪影響を与えず排出するという高い水準の保護構造IPX8相当を基準に開発、SFA―1W(医療機用規格準拠)、SFKB―2DW、SFVA―1MW(医療機用規格準拠)を発売した。高い防水性に着目した精密機器、測定機器、光学機器分野からも引き合いが増えている。

一方、工作機械、産業機械向けフットスイッチも防水仕様となっている。

工作機械向けフットスイッチSFGシリーズは、外部衝撃や落下物による誤動作防止のロック機構を搭載しつつ防水仕様、保護構造IP66を実現している。

産業機械向けフットスイッチ2TPシリーズは、独自のステップ機構(特許取得)を備えたOFF―ON―OFFの3ポジションタイプで、作業中の緊急事態発生時には迅速に停止動作を行う。安全対策がとられた高機能タイプであるが、防水仕様で水にも強い。

同社では防水仕様を前面に打ち出した製品陣容を今後も充実させる。

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