このほど、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章した、デジタル(大阪市住之江区南港東8―2―52、〓06―6613―1101、安村義彦社長)の創設者である和田恵三氏(元相談役)と、清水正氏(相談役)への勲章授章式が、ザ・リッツ・カールトン大阪で1日行われた。
同勲章は、1802年にナポレオン・ボナパルトが創設したフランス最高の勲章。軍事・文化・科学・産業・商業などで同国に多大な貢献をした人物や団体に授与される。今回の受章は、仏政府がデジタルの日仏両国間の経済・産業の発展に対する功績に感謝と敬意を表するもの。
授章式には、両氏のほか、在京都フランス総領事館フィリップ・ジャンヴィエ・カミヤマ総領事、シュナイダーエレクトリックのアンリ・ラックマン監査役会会長、同社セルジュ・ゴールデンベルグ日本統括代表、デジタル安村義彦社長、さらに同社の関係者や販売代理店などが出席した。
あいさつに立ったカミヤマ総領事は「両氏の才能と、両社の優れた交流、協力関係に敬意を表する。日仏の経済・文化の出会いが示された。日本の中でもデジタルが本社を置く関西地区は重要な経済地域で、フランスは今後も投資が必要な地域ととらえている」と述べた。
さらに、ラックマン会長は「両氏がデジタルという会社を創り、今日の成功に導いた。両氏は日本人の良いところを凝縮しており、公私ともに真の友達である。また、シュナイダー・ファミリーの一員となってからは、日仏コラボレーションの成功に導いた。勲章はこうした両氏の貢献に対する感謝の印である」と授章の経緯を語った。
また、受章した和田氏は「今回の受章は身に余る栄誉で、今後も勲章の名に恥じないよう努力を続けていきたい。デジタル設立当初から、生産設備のオートメーション化へのお手伝いを行ってきた。昔は機械を操作する装置はボタンやスイッチくらいしかなかったが、我々が表示器を開発したことでHMIの幅が広がった。さらにラックマン会長と出会い、その誠実さに感銘し、シュナイダー社と協力して事業を行っていくことにした。こちらから様々な要求も出したが、すべてに応えてくれた。こうしたことで今では両社は大きなシナジー効果を生み出している」と両社の付き合いの深さを強調。
清水氏は「受章できたことは非常に光栄なことで、ひとえに皆様のおかげと感謝している。シュナイダー社は、デジタルに対し良い意味で自主性を持たせてくれており、HMIについてはデジタルに任されている。今後も両社の協力関係を大事にしていきたい」と今後への期待を示した。