IDECは、環境に配慮した循環型社会構築の一環として、リサイクルキャンペーン「2011チップお引き取りキャンペーン」を来年1月20日まで実施する。
このキャンペーンは、制御パネル業者や各種機械メーカー、個人まで幅広いユーザーを対象に行うもので、引き取り対象部品は、同社が販売したφ30、φ25の押ボタンスイッチ用平形チップとゴムワッシャの2種類。引き取り予定数はチップ110万個、ゴムワッシャ40万個。
平形チップは、押ボタンスイッチの操作部に嵌め込んで使用する10円玉大のプラスチック製チップ。ゴムワッシャは、各種制御パネル・機械に押ボタンスイッチを取り付ける際、緩み防止として使用するもの。
引き取る量により、応募1口につきUCギフト券を進呈。さらに抽選で賞品(5000円相当)を進呈する。
制御機器製品は、寿命が長く定期的にメンテナンスしながら使用されるケースが多い。押ボタンスイッチの平形チップは、1つのスイッチに3個(赤、緑、黒)付属しており、1個は使用されるが余った2個は廃棄されている。
ゴムワッシャは、取り付けるパネルの厚さ別に枚数を調整する必要があり、余剰分として出たゴムワッシャも廃棄されているのが現状である。
引き取られたチップは、洗浄後、分別・検品し状態の良いものは袋詰して再度出荷する。状態の悪いものは、開発段階の試作品の成形材料として使用する。
ゴムワッシャは、同社が責任を持って廃棄するが、今後は有効利用を検討する。
同社では、洗浄や検品工程、成形材料への利用など、単に廃棄するよりコストはかかるが、環境へ配慮し、企業として簡単に焼却処分することなく、継続的にリサイクル問題に取り組んでいく方針である。
なお、同キャンペーンは、ホームページやチラシ配布、同社営業担当者が口こみなどで告知し、回収は同社の営業担当者が直接訪問して行う。