CC‐Linkの技術力は日本だけでなくアジア、北米、ヨーロッパと海を越えて認められている。これは、数々の国際・国家規格の取得をはじめとして、CLPAが推進してきたCC‐Linkのグローバル化活動が実を結んだ結果である。国際標準としては2001年にSEMI
E54.12、2006年にISO15745、2007年にIEC61158/61784、2010年6月にはCC‐Link
SafetyがIEC61784‐3‐8を取得した。
また各国規格としては2005年に中国国家規格GB/Z、2008年に韓国国家規格KS、2009年に中国国家規格GB/Tおよび台湾規格CNSをそれぞれ取得するなど着実な成果を挙げている。
CLPAでは、今後も国際標準化活動に強力に取り組む方針で、2012年10月を目標にCC‐Linkの日本工業規格(JIS)化、2013年3月を目標にCC‐LinkSafetyの中国国家規格(GB/Z)化などを進めていく。
同時に国際的な普及活動にも取り組んでおり、CC‐Linkパートナー製品カタログも、日本語に加え、中国版、インド版、韓国版なども制作し、海外展開しているユーザー、パートナーの支援をしている。
CLPAではとくに市場拡大の著しい中国でのCC‐Link普及に重点を置いており「GatewaytoChina」のスローガンを掲げて、強力なプロモーション活動を展開している。中国では今年9月、CLPA中国支部設立10周年式典を上海で開催した【写真1】。中国での会員数は現在179社と、日本、韓国、台湾、米国に次いで多い。
中国は自動車、FPD(フラットパネルディスプレイ)などの大型工場の建設が継続していることに加え、工場の自動化投資もこれから本格的に見込まれることから、フィールドネットワークの普及も今後大いに期待できる。