竹中システム機器(京都市山科区大塚野溝町86―66、〓075―593―9300、瀬戸康雄社長)は、デジタルビデオ出力が可能な「デジタルカラーラインスキャンカメラ型式TLC―7300UCL」を2012年1月14日から発売する。販売価格48万円(レンズ別)で、年間販売目標は500台以上。
ラインスキャンカメラは、電子機器プリント基板の実装画像を取り込む入力機器や、外観検査用入力機器として使用される。特に最近ではシリコンウエハの欠陥検査や、携帯電話、デジタルカメラのプリント基板の配線パターン検査など、高解像を必要とする画像の取り込みに使用される。
新発売のデジタルカラーラインスキャンカメラは、画素数7300画素×RGB3ラインを、スキャンレート15kHz、データレート120MHzで走査する高解像度・高速走査のCCDラインスキャンカメラ。
カメラリンクでパソコンのインターフェイスボードと接続し使用、コンピュータからはゲイン、オフセットなどが容易に変更できる。
画素サイズが10μm×10μmと大きく、高S/Nの画像が得られる。データレートは、Medium
Configuration
mode時120MHz、Base
Configuration
mode時80MHzの高速動作が可能。
簡易シャッタ機能を搭載し、Medium
Configuration
mode時7kHzのスキャンレートでシャッタ動作が可能。シリアル通信でカメラ内部の各種設定の調整ができる。
そのほか、カラーギャップ補正機能や、レンズや画素などの不完全さに起因する不均一イメージを改善するFFC機能、被写体を撮影する時に白色を正確に白く映し出すように補正するホワイトバランス機能などを搭載している。DC12V単一電源で動作可能。
主な用途は、液晶パネル検査機器用途、画像処理装置や、外観検査・各種寸法測定など計測装置、シート状物体表面検査装置、高画質のパターン検査装置の各入力機器用途、そのほかコンピュータと接続して行う画像処理用途などに適する。