オムロンは、独自の「スマートチューニング機能」とデザイン刷新により、ユーザビリティを飛躍的に向上させた、次世代ファイバアンプ「スマートファイバアンプ形E3X―HDシリーズ」(標準価格1万5700円)と、ファイバアンプ用オープンネットワークセンサ通信ユニット「形E3X―CRT」(同2万4800円)、同「形E3X―ECT」(同2万9800円)を発売した。
グローバル競争が加速化し、人材流動の激しい海外では生産性を支える現場作業者のスキル習得が課題となっている。ファイバアンプについても、高機能化とともに設定や操作の複雑化が進み、ヒューマンエラーの防止が課題とされている。
形E3X―HDシリーズは、同社独自のスマートチューニング機能を搭載。安定した検出状態を確保する光量調整や、センサが検出する「しきい値」設定について、スマートチューニングボタンを2回押すだけで自動で設定でき、海外作業者や新人作業者などのスキルに依存せず、誰でも簡単に最適設定できる。
表示部は、センサの設定値・設定項目・検出状態などが一目でわかる見える化ディスプレイを搭載。さらに、ユニバーサルデザイン設計により、ユーザビリティを飛躍的に向上した。
操作部は覚えやすい「○」「+-」「□」「△」の記号付きボタンにし、取扱説明書は従来の日文・英文に加え中文(簡体)を追加。
LED経年劣化による投光量低下や、汚れにより受光量が低下しても、投光量と受光量を自動で補正する独自のスマートパワーコントロール機能を搭載、高精度な検出を実現した。また、メンテナンスが必要な際は表示灯を点灯して通知する。
新開発の発光素子「GIGA
RAYII」のパワー効率をアップ(従来比1・5倍)、さらに新回路設計で消費電力を従来比25%削減。検知距離や応答時間はそのままに、装置の省エネ、節電取り組みをサポートする。
同時発売の通信ユニット専用ゼロラインファイバアンプタイプと、通信ユニットの組み合わせにより、オープンネットワークCompoNetとEtherCATに対応する。装置の省配線化とPLCや表示器の設定変更が可能となり、装置の付加価値アップに貢献する。最大連結台数16台(通信ユニット用は30台)。