スイッチメーカー各社は、新市場開拓への取り組みを意欲的に進めている。例えば配線レス・バッテリーレスで使えるという押しボタンスイッチも一例だ。発電機を備えたワイヤレス押しボタンスイッチ(送信器)と受信器によりワイヤレスで遠隔操作ができるもの。送信器の押しボタン操作で内蔵の小型発電機が電気を発生し、同時に動作信号を発信して受信器に送られる。制御盤内に受信器を設置しておくことで、機械装置やドア・照明などの制御を行う操作用スイッチと制御盤との間の配線を無線技術により不要にし、配線作業時間などの大幅短縮と、コスト削減にもつながる。
また、操作用スイッチ駆動のための電源も、スイッチを操作した時のエネルギーを電気エネルギーに変換するというユニークさと、電池を使用しないため電池切れの心配もなく、電池のリサイクルコストなどの削減にもつながるエコを兼ね備えたスイッチといえる。
新エネルギー関連や電気自動車関連、節電・省エネ関連、スマートグリッド関連などのテーマが挙げられているが、こうした分野への重要なインターフェイス機器として操作用スイッチへの期待が高まっている。