分岐点

知人がボランティアでカンナを全国に広めている。広島、長崎の小学校の校庭で子供たちと一緒に株を植えている。その株が1年後に花を咲かせる。成長した株を分割し、また別の土地に出かけて植えつける。今年は、東日本大震災で被災した県にまで足を伸ばしている。

彼女の話では、広島に原爆が投下されて38日目に真っ先に咲いたのがカンナだったそうだ。被爆地の人々はその花を見て、生きる勇気を取り戻したと聞き、「カンナを平和のバトンに、世界中の人の心に平和の花を咲かせよう」と決心した。カンナの花言葉「堅実な未来、情熱、永続」そのままに。

ある会社の経営者は「我々製造業が被災地の復旧復興に協力できるのは、良い物を安く早く納めること」と、制御機器の納品遅延で復旧を少しでも遅らせてはならないと決意した。部品不足の状況下、最優先の供給体制で取り組んだ。地域や工場の復興に、配電・制御技術が必要とされている。

欧米の金融不安を引き摺り、円高、新興国の経済成長鈍化の中で新年を迎える。ただ確実に言えることは、景気云々よりも、大震災復興を遂げなければいけない。業界は堅実な未来のために、国内にも目を向ける1年になる。

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