オムロンは、40ミリ~1メートルまで幅広い距離バリエーションをそろえ、安定検出を実現したCMOS搭載の低価格アンプ内蔵型CMOSレーザセンサ「形ZX0シリーズ」を発売した。
標準価格は3万9800円。
レーザセンサは、光を検査対象物に照射し、その反射光の光量や位置を受光素子で検出し、検査対象物の有無や段差、距離を計測するセンサ。
シャッター時間が調整できる撮像素子「CMOSイメージセンサ」(相補性金属酸化膜半導体を用いた固体撮像素子)を内蔵したタイプは、ほかの受光素子よりもワークの色や材質の影響を受けず安定的な検出が可能なため、液晶・半導体・自動車・二次電池など様々な分野で使用されている。半面、事前に複雑な設定が必要で価格が高いなどの課題があった。
形ZX0シリーズは、検出対象物のしきい値をボタン1つで設定でき、検出距離40ミリ~1メートルまでを安定検出するCMOS搭載アンプ内蔵型レーザセンサ。
独自開発の受光素子「HSDR―CMOS」と、レーザパワーの無段階調整アルゴリズムにより、従来の光量方式では難しかった黒色物体や光沢物体など、反射光量の小さなものから大きなものまで幅広い検出対象物を安定検出する。
検出対象物に合わせシャッター時間を自動調整し、光の取り込み量を最適化することで、検出対象物の色や表面状態の変化、微小段差の安定検出を可能にした。
幅広い検出距離バリエーションと、アンプ設置不要のアンプ内蔵型なので、設置スペースの制約を低減する。
ロボットケーブルを採用し、IP67の保護構造ヘッドで、稼働部に水がかかる環境でも使用できる。
標準価格は3万9800円と、同社従来品比2分の1以下の低価格を実現した。
検出距離は、40~60ミリ/65~135ミリ/150~450ミリ/200~1000ミリ。