IDECは工場、倉庫などの高天井に最適なLED照明器具「LG1H形」を19日から発売した。価格はオープン。グローバル市場で年間1万台を販売予定。
高天井には、一般的に水銀灯が使用されているが、スイッチを入れてから点灯まで時間がかかり、電力消費量が大きいことや、まぶしく、最適な個所に照明しづらく、寿命や環境への影響など数々の課題があった。
新製品は、独自のリフレクタ、拡散用カバーと制御技術で、正面輝度30万cd/平方m以下に抑えてまぶしさを軽減しながら均一な明るさを確保した。特に拡散用カバーは半透明ながら光の透過率は透明ガラスより高い95%を実現している。
また、消費電力は水銀灯比で約60%削減でき、寿命も6万時間と長寿命であることから交換の手間を省けてメンテナンス費用も削減できる。しかも、パルス信号で調光制御を行える機能も内蔵しており、必要に応じた明るさ制御でさらなる省エネ化を図れる。
さらに、四角の形状で、用途に応じて照度重視や光の広がり重視、配光可変構造形などで4つの配光バリエーションが選択でき、必要な場所に必要な明るさを提供することが可能。
その他、水銀灯では不可能であった即時フル点灯を実現できることで、不要時の消灯など頻繁な入り/切りも容易で、省エネ効果向上にもつながる。
機種は水銀灯250Wタイプ相当(消費電力85W)、同400W/メタルハイドライト250W(同173W)、メタルハイドライト400W(同241W)のほか、来年3月からは、水銀灯700Wタイプ相当(消費電力321W)、同1000W/メタルハイドライト700W(同482W)も発売する。