スナオ電気(浜松市東区下石田町1495、TEL053―421―2281、和泉三雄社長)はタイマー・タイムスイッチの技術を生かし、農園芸の省力化へ自動散水制御装置、温水コントローラ、自動変温装置のラインアップを充実、拡販に乗り出した。
同社ではタイマー・タイムスイッチの専門メーカーとして工業用分野向けに開発してきたが、同時に地元の施設園芸用機器も発売してきた。今後、農業や施設園芸では従事者の高齢化が進んでいることから、自動化・省力化ニーズが高まるものと見て、販売エリアを全国に拡大する積極策を講じだした。すでに取引のある制御機器商社や電材商社向けに新商材として提供するほか、工事会社にまで販路を広げる計画。
現在、自動散水装置オートレインタイムスイッチは8機種まで充実。散水開始時刻にピンを挿すだけの簡単操作タイプや1秒から99分までの散水時間を「+」「-」のキーでセットできるデジタルタイプなどを用意。高齢者や素人でも操作できるようにした。
温水コントローラは外気温度に比例してボイラー内の温水温度をコントロールでき、燃料を節約できる。調節温度は35~85℃で、精度はプラスマイナス0・5℃と高精度。室内温度をデジタル表示する自動変温装置4段プログラムサーモは、出力接点が抵抗負荷7Aの2回路なので1台で2台の暖房機運転ができる。
このほか、燃焼効率が高く燃料の大幅な削減ができるボイラーなども発売している。
「昨年、農業・施設園芸の展示会に出展し、実際に販売につながった。省力・省エネのニーズが大きいと分かり、全国での販売を展開する。取引のある商社にとって新規顧客開拓の新商材になると思う」(和泉社長)と意欲を示す。