昨年は予想もしない天災が起こり、通常であれば事業のストーリーが立てにくい状況に陥るところだったが、リーマンショック時の経験を生かし、製品供給などほぼ問題なく対応できた。しかし、当初計画していた増設が延期になるなど、痛手は大きかった。このように厳しい一年であったが、表示器はグローバルで10%以上の成長を見せ、当社の業績も第3四半期まで好調に推移、増収とともに過去最高益に達する見込みである。
当社は、ここ数年間事業の変革に取り組み、特に昨年はチャレンジ精神で臨んだ。25種類の新型表示器やモジュラータイプの新製品を投入することで、顧客に対し柔軟で幅広い対応ができる製品群をラインアップした。
性能面では、表示器全機種をカラー化したことで、置き換え需要にも対応。この分野だけで20%以上売り上げが拡大した。国内はまだ伸長する要素があり、さらに注力していきたい。また、中国・インドなど新興国向け専用の表示器を昨年発売したが、大変好評で今後の成長に期待したい。
他社との協力では、安川電機様とコラボが進んでおり、海外での販売強化につながっている。今後のものづくり面での提携や提案を含め、ロボットメーカーなどとのコラボを推進している。
昨年合併したアローのシグナリング機器とは、当社のソフトウェアを付加するなど、HMIとして新しい使い方や提案が出てきており、シナジー効果が上がっている。
海外では中国、東南アジア、インドに投資を行ってきたが、今年は拠点の拡大など大きくジャンプアップしたい。欧州はポーランドの拠点を拡充し、新しくチェコ、トルコなどを開拓する方針だ。
グローバルスローガン「Proface
for
the
best
interface」に応えられるよう、顧客に最適なインターフェイスを提供していきたい。