昨年は、創業65周年と創業者の生誕100年という節目の年でもあった。今年からの5年間は70周年に向けての大事な期間ともなる。『100年企業』になるために5年かけて会社の基盤をつくるスタートの年となった。
防爆市場は、東日本大震災の復旧復興需要もあり、リーマンショック後に比べると昨年夏頃から復調している。当社も今5月期では、リーマンショック前の水準まで回復できそうである。
ただ、製品でみれば、従来のような内圧防爆、耐圧防爆構造の大型の機器は減少し、制御機器、通信機器の防爆機器が増えてきている。
昨年は、日立ハイテクトレーディングと防爆無線ハンディターミナルを共同開発するなど、OEM製品の開発も増えつつある。今後も、この傾向に拍車がかかりそうである。
また、東南アジアなど海外の防爆規格の取得も必要となっている。
進化論のように企業も「変化できるものだけが、生き残れる」と考え、弱い所を強化する。地道に一歩一歩進めていくことになる。
生産面でも営業面でもコンサルタントを活用しながら、基盤を強化するとともに引き続き人材育成も行っていきたい。
5年後の70周年には、佐賀の本社工場を新築する構想もある。
営業では、大きな市場のある東京をさらに強化したい。
東京の売上げ比率を高めるために、人材の育成、増員も行っていく。東京支店の移転も視野に入れている。時代とともに営業のやり方も変えていく必要がある。
海外市場は、中国もさることながら、今後はベトナム、インドなどの新興国についても検討する。3月には、佐賀の企業団体、大学とともに初めてベトナムを訪問する。
家族的な経営を大事にしながら、すべての面で原点に立ち返り基盤強化に取り組む年である。