2011年12月期の売り上げは、FAが前年度比28%増、PAが5%増と両部門とも増収になり、全体で19%アップを達成、日本法人開設以来最高を記録した。
Faは10年度よりシーメンス社から移管を受けたセンサビジネス、とくに超音波センサの売り上げ増が大きく貢献し、FA全体の4割以上を占めるまでに伸長している。またポジションエンコーディングシステムが、マテリアルハンドリング市場で順調に拡大したほか、省配線システムAS―iも、自動車製造向けに復調してきた。さらに柱の製品である、近接センサや印刷機械向けの2重シート検知システムも堅調な推移を見せている。
PAは、天然ガスなどエネルギー需要の増大で、中近東、東南アジア、中国、オーストラリアなどの海外プロジェクトが伸びた。とくに下期以降の伸びが大きくなっている。防爆モニタや、事業を引き継いだWALSAL社のボックスビジネスの売り上げが貢献している。当社グループを見ても、中国を中心としてアジア市場が広がっており、ベトナムに新工場建設、シンガポールも工場拡張を行っている。
P+Fグループ全体の11年度売り上げは、4・6億ユーロを達成した。国内の今期売り上げは、全体で5%アップの計画でスタートしている。
FAでは、新製品が続々とリリースされているが、日本市場での競争力のある商品を選択しながら、営業の人員配置も加味して販売に取り組んでいく。
PAでは、WALSAL社のボックスや、エクステックのモニタ、舶用向け製品も拡充している。パージシステムも海外向けで好調に推移している。
昨年の計測展でたくさんの問い合わせをいただいたDARTテクノロジーも、本質安全防爆の次世代技術として今後も紹介していきたい。