前期(2011年12月期)の売り上げは、6月までは過去最高ペースで推移し大変好調であったが、その後震災の影響のほか、中国、欧州の景気悪化もあり、結果的には過去最高を記録した前年度売り上げから微増に終わった。リーマンショックは原因がわかっていたが、今回の景気悪化は原因がはっきりせず、真綿で首を絞められるような状況だ。
こうした中でも伸ばせたのは、10年を「流通元年」として取り組んできた23社の特約販売店の皆様とのWin―Winの関係があったからである。あらためて、特約店の皆様との協業の重要さを実感している。
製品的にも接続機器関係以外の製品群の売り上げが伸びている。
今年は創立25周年を迎え、勝負の年であると思う。
日本にはまだまだ未開拓の市場がたくさんあることから、全国津々浦々まで当社の製品を知ってもらえるような活動を行い、お客様の数を増やすことを大きな目標にしていきたい。
そのためにはスピードが重要で、営業のメンバーには今までの3倍の仕事を行えるよう、社内のインフラ整備を行っていきたい。
今年も新しい製品がたくさん出るが、中でもM12、M8などコネクタは標準規格品として特約店の皆様が売っていただきやすい製品であることから、価格、品ぞろえ、納期などで対応力を整備し、大きく伸ばしていきたい。
その他の産業用端子台では、今まで以上にシェアを高めていきたい。
また、電源は中から上の領域で拡販を進める。ハブは、スペックの良さをアピールしながら、さらに新製品を投入していく。
今期は4~6月以降の好転を期待しているが、1~3月が厳しいと見ている。スピード感を持って25周年にふさわしい成果を残せるよう努力したい。