2011年12月期の売り上げは前年度比ドルベースで20%増となった。米・Eatonグループの一員としての取り組みも、昨年からはブランドをEatonに統一を始めており、今後は社名変更も出てくるものと思う。
Eaton製品が加わったことで販売する製品数が増えており、なかなか手が回らないのが現状だ。
今年も4、5人の社員採用を予定しているが、今後も本社の方針に沿いながら、人員を増強していきたい。
12年12月期は同約9%増でスタートしており、リーマンショック前の売り上げに戻すことを見込んでいる。
今期はローカル色を出した営業を展開するとともに、新しい製品の発売を考えている。ただ、継続する円高で、購買の海外現地調達の動きも強まっており、日本市場での販売が難しくなっている側面がある。
半面、海外のプラント関係の投資は少し増加することが予想され、Eatonのプラントビジネスと連動して、当社の扱うEaton製品の販売が伸びることが期待できる。
日本制御盤を変革させるネットワーク対応のコンタクタなど一連の製品も、まだ市場への浸透が遅れ気味である。また、国内の社会インフラ関連向けで需要を見込んでいる、パワーコンディショナーやUPS(無停電電源装置)の販売も、日本市場での規格の違いや、OEM供給品との棲み分けなどもあり、まだこれからである。
アジアの中でも日本法人は好調であることから、Eatonグループ内での存在感は高まっている。
今後は、ブランドがEatonに変わっても、顧客に付加価値を重視したサービスを提供していく姿勢は堅持していく方針であり、そのためのいろいろな可能性があるので、面白い展開ができると思う。