2011年12月期の売り上げは、ソーラーパネル向けのコネクタ需要が大きく落ち込んだ影響で、前年度比30%減になった。ソーラー向け以外のコネクタ販売は良かっただけに、残念である。ソーラーパネルの需要は欧州向けの販売が大きく減少しており、これに加えて中国メーカーの安値攻勢で販売競争が激しくなって、利益確保が難しくなっている。
ソーラー市場は将来的には増加するだろうが、生き残れるのは特徴ある製品を持つメーカーだけでないだろうか。同時に利益を出すにはメガソーラーでないと難しい状況になってくるだろう。
今期は、前期のマイナス分を取り戻すことを目標にしてスタートしている。ソーラーパネル向け以外の販売で、どれだけ伸ばせるかがポイントとなってくる。
東日本大震災の発生で、環境やエネルギーなどに対する関心は一層高まっており、これをキーワードにしたターゲット市場へのアプローチを強めていく。ソーラーパネル向けから、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド自動車)、電池、鉄道関連などにも幅を広げたコネクタ販売を強める。
当社がメーンで扱っているMC社のコネクタは大電流に強いのが大きな特徴で、これを前面に出してアピールをしていきたい。当社ではこれ以外にも、産業用途向けに特徴あるコネクタメーカー約20社の製品を販売している。
拡販に向けて、総合展示会や企業でのミニ展示会などに毎年積極的に出展して、「コネクタのソルトン」の認知度を高める取り組みを継続して行っているが、今年もいままで同様に、関連するイベントや企業で積極的にアピールして成果を出していきたい。
また、オヒナー社の機械安全関連製品、シュレーゲル社の操作用スイッチも市場への浸透に取り組む考えである。