昨年は7月までは東日本大震災の影響もほとんどなく非常に良かった。海外市場を主力とする機械メーカーがユーザーに多かったためである。しかし、7月後半から半導体製造関係が急激に落ち込み、2011年12月期の売り上げは前年比少しマイナス。ただ、三菱電機のASP販売店ルートの売り上げは新規顧客を中心に35%増加した。
また、コードリーダは、自動車製造向けを中心に引き合いが活発であるが、計画の遅れにより対前年微増に留まった。
今年度は自動車と電子関係を中心にして、売り上げを同50%増の計画でスタートした。自動車は世界的にコグネックスにとって重要な産業で、国内でもEV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)に絡んで、モータやインバータ、バッテリーなどの投資が出て来ている。物流もより効率的な展開を求めて投資が出てくるだろう。
今年もビジョンとIDリーダで大型の新製品を用意しており、力を入れて販売していく。三菱のASP販売店も6社増え30社になり、東北でも3社増やした。販売店のエンジニア資格取得者も150人に増えており、販売とサポートの体制がますます充実しつつある。
昨年秋にプライベートショーを東名阪と熊本の4カ所で開催、約1300人の顧客が来場した。今年はこの顧客のフォロー活動を年始からダッシュで行っていく計画。
今年のFA市場を取り巻く環境はどうであれ、当社のFA分野でのシェアはまだまだ不十分で伸ばす余地が大きく、そのための市場分析もすでに終えている。営業バックアップのため、大阪営業所はスペースを広げて教育ツールの充実を図り、九州営業所も陣容を強化した。恒例になりつつあるプライベートショーに加えて、大手ユーザーに新製品を紹介する出前ミニ展示会も計画したい。12年は新規顧客を中心に大いに期待を持っている。