2011年12月期の売り上げは、予算に対して十数%届かなかった。鉄道車両向けは計画通りであったが、機械関係が輸出に絡んでいるため、円高と東日本大震災の影響があって伸び悩んでしまった。
今期は何としても前期のマイナス分を取り戻し、前々期の売り上げ水準にしていく計画を立てている。今期も、鉄道車両、自動車関連、機械関係に絞った取り組みを行っていく。とくに鉄道車両関係は、今年も引き続き好調に推移することが見込まれる。
ただ、スイッチ単品では、価格化競争に巻き込まれやすいので、システム販売を強めて、付加価値を高めた展開にシフトしていく。同時に、デザインや品質などで差異化を強調する提案活動にも取り組んでいく。
顧客の求めるニーズも、品質に加え迅速な対応力を求める声が強まっており、当社がグローバルに展開しているCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネージメント)によって、世界中どこでも同じサポートとサービスが受けられるように取り組んでいきたい。
人員も増員を計画しており、順調に採用が進めば、機械関係の顧客が多い中部地区での営業強化に当てていきたいと考えている。
販売競争は激しいが、「照光式押しボタンスイッチのEAO」のブランド力を生かしながら、スイッチの専門メーカーとして、小回りを効かせた営業を展開していきたい。深みのある営業によって、ニッチ市場であっても意欲的に取り組んだ開拓を行っていきたいと思う。
昨年は、リーマンショックで落ち込んだ後、順調に回復してきたところ、3月に起こった東北大地震、津波、原発問題、それに続く円高、そしてタイでの水害により売り上げが達成できなかった。本年度は、自然災害が発生したとしても、売り上げが増加するような対策を講じていきたい。