今期(3月決算)は、売り上げをリーマンショック以前の水準までに戻す目標だったが、昨今の世相、とりわけ欧州情勢の混迷により、世界経済の減速が想定され、下期後半は苦戦が予想される。
しかし、『なでしこジャパン』のように、最後まであきらめることなく目標達成に向け果敢に挑戦していきたい。
「結果を出す年」として今期はスタートしたが、下期からは、頭に7文字を追加して「あきらめないで結果を出す年」として志気を高めている。
営業部門では、創業社長の残した言葉のひとつ「考える営業」を、不況の時こそ大事と説き、予想されるこれからの苦戦への作戦を立てている。
厳しい国際経済のなか、円高の影響は懸念されるものの、内需は復興需要がプラスに働くと見ている。
来期(4月以降)については、ここ数カ月の状況をみないと何とも言えない。
欧州の状況次第では、さらに大変な事態になることもあり得る。絵に描いた餅(画餅)とならないように、来期の目標についてはここ数カ月の動向を見極めて、計画を立てていく。
一方、新製品開発は、これまで通り着実に行っていく。新エネルギー、あるいは自動車に関連した製品開発などターゲットを絞り込んだ開発を目指す。
新春の展示会(第41回インターネプコン・ジャパン)でも何点か発表する予定であり、中国を含め世界主要各国で知的財産権も出願済みとなっている。
今年は、欧米の動向が世界経済へ与える影響を注意深く見守りながら経営していきたい。
難かしい経済情勢の中にあっても、なでしこジャパンのように一切の言い訳を排して、最後まで諦めないで、全社一丸となって結果を出す年にしたい。