当社は一昨年から三菱電機の傘下に入ったが、同社の大きな商流の中で当社の技術力が認められ、グループの一員として存在価値がアピールできてきた。今後は自社のモチベーションを高め、三菱電機との相乗効果をさらに積み重ねていきたい。
三菱電機との協業では、同社のトータルネットワーク技術に、当社のセンサレベルネットワーク技術を組み合わせ、リードタイムやダウンタイムの短縮、配線コストの低減などを推進してきた。こうした経緯を踏まえ、昨年後半からはもう一段レベルアップした協業を展開してきた。
その成果の1つが、昨年10月から実施している同社とのWブランドによる「センサネットワーク導入キャンペーン」である。当初は昨年12月で終了する予定だったが、大変好評なことから、期間を今春まで延長して実施することになった。
内容は、三菱電機のCC―Linkブリッジユニット、「MELSEC―Q」シリーズマスタユニットに、当社の2線伝送Bittyシリーズや4線DBA20シリーズを接続することで、省配線のセンサリンカ、環境監視センサ、標準端子台ターミナルがネットワークとして構築できるもので、キャンペーン価格で提供している。
このネットワークは、汎用ケーブルが使用でき、分岐配線が可能、1点単位少点数分散で無駄が削減でき、追加も簡単という特徴を持つ。こうしたネットワークシステムは、三菱の商流を中心に拡販を行っていく方針で、同時に代理店と良好な関係も構築していく。
さらに、三菱以外のメーカーとの協業も従来通り、継続して行っていく。
営業面ではSCFなどの展示会のほかに、三菱が主催するプライベート展示会に出展し、効果的なPRを行っている。今後はエコ監視やスマートグリッド絡みの案件にも注目し、成長戦略に向けて投資していきたい。