昨年は、天災や円高への対応、さらに欧州の金融問題など世界的に大変な年であったが、当社を取り巻く環境も厳しいものがあった。今年もしばらく景気の回復は期待できないものと考えており、経営環境も一層の厳しさが予想される。
こうした厳しい環境を踏まえ、今年は社員個々が過去の行動に問題がなかったかチェックし、今後のやり方に反映させていかなければならないだろう。社員自身が自己変革していくことが大事だ。これからの時代、企業は「本物」を目指さなければ勝ち残っていけないと考えている。不景気な時こそ本物の価値が問われるので、社員一丸となり、燃えるような心構えで本物を目指したい。
商品開発については、目標を大きく設定しこれを有言実行に移すべく努力し、グローバルで受け入れられる製品を創出していかなければならない。当社では、環境をテーマにリユース製品を開発しているが、後発製品であっても内容の良い製品であれば売れる。今後も顧客が求める製品の開発を行っていく。
一方、台湾に本社を置く圧着端子の世界的メーカー「K・S・TERMINALS社(健和興端子股份有限公司)」製のステンレススチールタイの販売を1月から開始した。ステンレススチールタイは、機械的強度や耐薬品性、耐熱性、耐候性に優れ、ナイロン製タイでは使用が難しかった屋外や地中、水中など過酷な環境でも使用できる。
同社は、厳格な品質管理保証体制を採っており、その高品質な製品は高い評価を得ている。当社では、産業用や工業用など幅広い分野に販売を行っていく方針で、今後は当社独自の製品も開発販売し事業を強化する。
当社の命運は、社員一人ひとりの意気込みにかかっている。特に今年は「なまっちろいこと」をしていてはダメで、厳しい姿勢で取り組み会社を充実させていきたい。