わが社の’12経営戦略 6月めど、中国に子会社 NKE

昨年は、東日本地区を重点的に強化した。同地区における本格的な事業展開の礎として、エンジニアリングサービス、メンテナンスサービスの質の強化とスピードアップを図った。

さらに、同地区をより幅広くカバーするために神奈川の営業分室に続き、山形に営業分室を開設した。山形分室はエンジニアリングサービスにも対応できる。東日本地区は、今後も事業拡大が見込める地域なので、本社がある西日本地区と同程度に事業のクオリティを高め、同地区での事業強化を積極的に推進したい。

今後は、東日本エンジニアリングセンターを機能アップさせることで、簡単な加工からカスタマイズまで対応可能にし、現地の顧客に対し的確かつ素早く対応できる体制を整えていく。

製品展開では、パネル搬送のモジュール製品などが順調に成長しており、メカニカル分野では、ワイヤによる長尺対応で駆動する単軸ロボットなどが伸長している。

また、当社の駆動装置であるエア機器の技術力が評価され、京都府の「中小企業技術開発促進事業」の一環として、当社と坂製作所(京都市右京区)が「製造事業者の省エネルギーに寄与する革新的エア駆動装置の製品化」の認定事業所に採択された。

この事業は、製造現場でのものづくり工程の省エネを推進するもので、当社のエア機器のノウハウと、制御機器の技術を融合させ開発にあたっていきたい。当社としても大変やりがいのある事業である。

一方、円高に伴い海外での開発、部品調達、組み立ての必要性が高まっている。当社では、中国に進出している顧客からの要望もあり、6月をめどに広州近辺に小型搬送装置などを製造販売する子会社を設立する計画だ。現地での低コスト・短納期生産、さらに技術サービスの提供により、受注を伸ばす方針である。

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