昨年は、世の中いろいろな出来事が重なった。今年は、ぜひ平穏な一年になって欲しい。
昨年の激動の中で、当社業績への影響を不安視したが、昨年12月期売上高は工業用タイマー、タイムスイッチが内外需とも好調で約30%伸長し、農業関係は低調だったものの、前期比で15%増加の見通しである。45周年の節目の年に業績を伸ばすことができた。
タイマー・タイムスイッチでは、携帯型放射能測定器向けに大量の受注が入った。今年12月期も引き続き受注が見込める。このほかにも震災に関連する需要が出るなど新規のお客様が増えた。
輸出も順調で、今年3月までは決まっている。
今年の景気見通しであるが、復興投資関連を除くと良い材料が見当たらない。良くて横ばいではないか。ユーロ圏の危機は解決に時間がかかる。
円高は、円が強いからではなく、あくまで相対的な反映である。ユーロ圏が落ち着けば円安に転じるが、この間に製造業の海外進出が増え、失業率が高くなって不景気になる可能性がある。
当社の今年12月期売り上げは15%の増加を計画している。
タイマー・タイムスイッチは、今年も節電要請が続くので、省力化だけでなく節電対策機器としての売り上げ増加が見込める。大手メーカーは機種の統廃合を進めており、ラインナップが充実している当社製品の強みを生かすほか、カスタム対応にも注力していく。
農業関係では昨年、農業施設関係の専門展示会で自動散水装置、温度コントロール装置などの取引が成立した。販売の全国展開に力を入れたい。
また、特許を取得している「温室用暖房機」「土壌消毒方法及び装置」を発売する。
暖房機は高騰する重油の量を削減でき、省エネ効果が大きい。土壌装置は食物の育成を促す技術を搭載している。両製品とも期待できる。