昨年は、東日本大震災に見舞われた。当社は白河工場が被災したが、思ったより被害が少なく、復旧需要のプラス面もあって上期の5~10月の業績は前期比で伸ばすことができた。
下期に入ってからは、お客様の生産活動が増えて食品関係やPLC絡みのSSR(ソリッドステートリレー)の売り上げが増加している。省エネ関連も順調である。
また、2010年に先延ばしてきたものが予算化を確定し受注につながりだしており、今4月期は通年でも売り上げ増加を見込んでいる。
今年の景気は、外的要因を考慮しなければ、良くなるであろう。
国内は大震災に伴う復興需要が本格化する。自動車もHVやEVが出てくるので、これらが景気を引っ張り上向くと見ている。
当社の製品は、省エネなどの環境や生産設備分野向けが主体なので、国内マーケットが主な販売対象になるが、これまで蒔いてきた種をじっくりと育て、業績に反映させる。
環境事業は、昨年の節電対策が引き続き産業界で行われるので、今年も「電力の見える化」要求が強まる。
電力節約関連の需要を積極的に取り込んでいく。電子ブレーカー、省エネ照明、また遠隔監視システム、自動検針システムなど、省エネ機器・システムは大いに期待できる。ビルや店舗、工場などに省エネと管理コスト削減効果をアピールする。
SSR事業は創業以来の重点製品であるが、コスト競争がより一層激しくなる。そのため、コスト削減に取り組む。
また、シリーズの充実を図りシェアを高める一方で、細分化するニーズとお客様の製品差別化につながるカスタム製品受注にも注力する。
フロートスイッチも先行投資してきた甲斐があり、引き合いが増えてきている。