当社の今期第2四半期の業績は、EMS事業が順調に推移したことで売上高は前年同期比4・5%増の80億円となった。下期は電子機器事業も上向くと予想、通期では売上高165億円、営業利益1億5000万円を目指している。
まず、電子機器事業においては、特に成長分野の開拓・深耕に力を入れている。
環境計測分野では、2011年8月の再生エネルギー法案成立により、同市場の拡大が見込まれることから、メガソーラー発電監視計測システムの開発に力を入れている。
医療分野では、入院患者向けベッドサイド情報端末を2種類開発、国内外で受注した。当社では、ハードウェアの提供だけでなく、コンテンツ制作・配信、運用・メンテナンスまでのソリューションを提供している。
海外では、中国・台湾においては製造業を対象とした営業活動を強化し、引き合い案件数が前期の2倍にまで拡大した。
拡販の一環として、代理店向けセミナーの実施や、協業先製品を加えた製品ラインアップの充実を図っている。
また、米国においては、西部地区は有力代理店を中心に、東部地区は現地法人を通じて営業活動を強化した結果、前期に比べて売り上げが30%以上増加している。
次に、EMS事業においては、日本・台湾・中国の三極体制を活かして最適地調達・生産を行うことで、グローバル市場で要求される価格と納期の実現を推進している。
最後に、新規事業としては、グループ内で保有する技術を活用した事業開発に取り組んでおり、具体化の一つとして11年5月から「非接触給電システム」の販売を開始した。
本システムは、親会社のダイフクで数多くの納入実績があり、すでに多くの引き合いを頂いている。今後の拡販に期待したい。