長年にわたって防爆および一般計測分野に携わってきた経験を生かしながら、日本のお客さまが困っていることがあれば、必要な製品・技術を世界から探して提供していくことを目的に、新会社をスタートさせた。
現在、本安防爆デジタルカメラと工業用非接触温度計の販売をスタートしている。
デジタルカメラは、防爆地域の危険箇所の保守点検用に、映像と音で記録できるのが大きな特徴となっている。ZONE
0の危険場所で、メモ代わりとして音声で録音もできるため、メンテナンス効率が飛躍的に向上する。
また、重さが約200グラムと軽量かつ胸ポケットに入る小型サイズで、IP65の保護構造を持ち、使用周囲温度もマイナス20~プラス60℃と広い。同種の防爆製品は日本にないだけに期待している。
CALEX社の非接触温度計は、コンパクトサイズで精度が高いのが特徴だ。用途に応じていろいろなタイプがそろっている。
円高で海外製品のコスト競争力が高くなっていることもあり、CALEX社では、日本を大きなマーケットと捉え期待している。
用途も食品、半導体製造、紙やプラスチック、鉄鋼製造、印刷、ガス、自動車塗装など多岐の分野にわたることから、需要分野別に販売力のある販売店を作って拡販につなげていきたい。2012年には、防爆タイプの製品も発売を予定している。
今後は、自然エネルギーとして代表的なソーラーパネルの断線検査装置の取り扱いも検討している。こうした製品販売といっしょに、世界の最新防爆技術情報の紹介も行っていく。
市場の隙間商品でも、お客さまが求めているものであれば扱って、日本の産業発展にいささかでも貢献できるように一生懸命がんばっていくつもりである。