昨年は、東日本大震災の影響で、どのようなマイナス要因が出てくるのか、憂慮したが、夏過ぎ頃から少しずつ回復してきた。防爆市場も復興需要で増加したようだ。また国内のプラント設備は、老朽化が進み、節電対策のための見直しが進むとともに、防爆製品の需要も増加してきている。
今上期(昨年の7月~12月、6月決算)は、売上げ、利益とも計画をわずか(約5%)ではあるが上回った。
引き続き、この好調さを持続しているようだ。
また、昨年の2月24日から「工場電気設備防爆指針―国際規格に整合した技術指針2008」での申請義務化が実施されたことにより問い合わせも殺到してきている。
この指針では、パッキン式ケーブルグランドのパッキンに対する考え方が旧指針の規定と逆になった。
このため、当社が独自に開発したパッキン2段構造は、新規格では一部が規格外となり、パッキン型の半分は新規格に適合するために新しく製作しなくてはならなくなった。このため、量産向けゴムパッキン型を起こした。さらに、まだ新規格対応パッキン型を起こすために新たな投資が必要である。しかし、昨年の9月頃から、顧客からの合格通知の連絡とともに注文量も増加傾向にあり正直ホッとしている。まだまだ申請を検討している機器メーカーも多く、より忙しくなるとの見通しにある。
今期は、明るい材料が出そろい、リーマンショック前の業績が達成できそうである。さらに、来期(18期)については予断を許さない状況ではあるものの、今の状況が継続すれば、過去最高の業績も期待できる。
「ケーブルグランドのセフテック」として名前が知られるようになったが、これからも、よりコンパクトかつ安価で安全性を満たした高品質な製品開発を心掛けていきたい。