東洋電機がグループ再編 板金部門を分社化

【名古屋】東洋電機は、2月1日付で100%出資の子会社、ティーエムシー(本社=愛知県春日井市)の板金部門を会社分割し、その事業を新会社として同日付で設立する東洋板金製造に承継する。また、4月1日付でティーエムシーを東洋電機に吸収合併し、解散する。グループ再編により、経営資源の効率的な活用と事業基盤の強化を図る。

ティーエムシーは、2002年4月設立、監視制御装置、配電盤などの製造・販売を行い、11年度の売上高は7億9900万円。今回、監視制御装置、配電盤の製造に関わる板金部門を分社化することにより、同部門における責任体制を明確にするとともに、事業運営を柔軟かつ機動的に行うことで、同部門を強化拡充し、顧客満足の向上を図ることにした。

分社化される板金部門の11年度の売り上げは2億3000万円。

新会社、東洋板金製造の資本金は1000万円で、ティーエムシーが100%を出資、本社は愛知県春日井市神屋町字引沢1―39に置く。社長には松尾隆徳東洋電機会長の長男、松尾昇光氏が就任する予定。

東洋電機によるティーエムシーの吸収合併は、ティーエムシーの監視制御装置、配電盤の製造事業を、東洋電機のエンジニアリング部門と一体的な体制にするのが目的。

ティーエムシーが東洋電機の100%出資子会社であるため、合併における株式および金銭などの交付は行われない。また、今回のグループ再編は、連結子会社を対象としたもので、東洋電機の業績への影響は軽微という。

<松尾昇光(まつお・しょうこう)氏の略歴>

1995年3月東洋大学法学部卒、98年4月日東工業入社、01年4月東洋電機入社、06年6月企画室長、10年6月取締役管理本部経理部長。愛知県出身、38歳。

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