デジタル(大阪市住之江区南港東8―2―52、TEL06―6613―1101、安村義彦社長)は、消費電力を従来品比最大約60%削減した、受注生産方式による産業用コンピュータ「PS4000シリーズ」を発売した。参考標準価格パネルタイプ19型63万6000円から、同15型35万4000円から、ビルトインタイプ30万8000円から。 同シリーズは、液晶、半導体、電池、LEDなど基幹産業製品の生産現場用として、さらにオイルやガス、水処理、化学工場など産業プラントでの信頼性・メンテナンス性のニーズに応えるため開発された。
19型および15型パネルタイプとビルトインタイプ2種類を用意。受注生産方式を採り、拡張スロットの数やOS、CPU、記憶媒体の種類など、顧客のニーズに性能を最適に組み合わせて対応する。
省エネ化を図り、ディスクレスや記憶媒体のカートリッジ化により安定稼働を実現。さらにギガビットイーサネットやPCI Expressなど最新インターフェイス、最新OSのWindows7に対応する。
15型パネルタイプのEmbedded専用モデルは、消費電力を約60%削減(同社15型従来品比)するほか、カートリッジ方式の記憶媒体や、取り換え可能なファンキットなど、メンテナンス時の交換の手間を削減する。
なお、CE、UL/cUL、KC、C―Tick、GOST―Rなどの海外規格にも対応する予定で、船舶規格(GL)も近日中に取得する予定。
最近の産業用コンピュータは、専用の組み込みOSであるEmbedded搭載により、ディスクレス、ファンレス化を実現。耐久性が高く現場向け専用タイプとして伸長しており、国内市場は400億円規模に拡大している。