わが社の’12経営戦略 電力分野の新規需要期待 内外期待

配電盤業界は、昨年3月に東日本大震災という不測の事態が起こったことで、各地の案件やプロジェクトなどが延期や中止になったが、昨年秋から延期になった案件やプロジェクトが動き出した。制御機器関係もタイの洪水の復旧・復興絡みの案件などが動き出しており、忙しい状況で新年を迎えている。

加えて、最近では設備の老朽化による更新需要や、省エネ効率の良い設備への切り替え需要などもあり、当社もキュービクル関係が好調に推移している。

今年の見通しであるが、今年は業界が大きく変わる可能性が高く、1つのターニングポイントになるのではないか。特に電力関連は大きな節目に来ており、面白い時代になってきたと思う。

例えば、再生可能エネルギー買取法案が昨年成立したことで、今年は電力の買取制度が本格的にスタートするものと見られ、太陽光発電などの新規需要が大幅に増加することが予想される。

こうした新規の需要に対応するため、当社ではパワーコンディショナー入りのキュービクルや接続箱などの需要増に備えている。パーツごとでの技術開発力も付けており、電力分野での需要増に対応を図っていく。

また送電に関しては、田舎や僻地に送電する場合コストがかかるので地域ごとに発電し、部分的に直流配電する案も出ている。こうした発電、送電、さらにリニューアル需要に対応できる体制を整えたい。

省電・節電関連の製品では、エアコンの温度を細かくコントロールするモニターや、デマンドコントローラなどの製品に注力する方針である。

一方、当社の京阪奈工場や山梨工場で実証実験を行ってきた省電力のトータルパッケージシステムは、かなりのデータが採集できたので、今後は同システムの普及に向け顧客などにデータの提供などを行っていきたい。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています

特集の最新記事8件

>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG