2011年12月期は当社グループとして前年度比20%ぐらい伸びているが、日本も同様の伸びを確保できた。しかし、日本市場で20年以上の営業活動を行っているが、当社が対象とするFAを中心とした日本のビッグユーザー200社のうち、まだ40社ぐらいしか開拓できておらず、残りのユーザーをきちっと開拓すれば日本でのマーケットシェアを伸ばせると考えている。
一方、もうひとつのユーザーであるデータセンターをはじめとしたIT関連市場の開拓はまだこれからである。昨年9月の社長就任以来、過去の経験を生かしながら、先頭に立って取り組んで行く方針である。
その施策の一環として、FAとITで付加価値を高めて販売していただけるパトーナー制度の導入を検討しており、まずFA分野で2月頃スタートを予定している。IT分野については上半期中の4月頃にはスタートしたいと考えている。
また、営業も外勤と内勤を融合したハイブリッドモデルに変更しており、ビッグユーザーや新分野などに的確にフォーカスできる態勢になっている。
こうした取り組みにより、今年度は過去ベストであった08年度の売り上げまで戻すとともに、5年以内に100億円を目指したい。
製品もFA用途では、中核となっているTS8とクーラーのクーリングソリューションをセットにした取り組みを進める。ITは、ラック、冷却システム、UPS、モニタリング、防火・消火などをオールインワンで提供できるRIMATRIX5などでユーザーのソリューションに応じた提案を行っていく。
今年から本社を新横浜に移転して利便性を良くするとともに、顧客とのコミュニケーション、社内の部門間および本社を含めたグループ内のコミュニケーションをしっかり確立したい。